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2009年11月21日 (土)

撮影日記その12: ショートフィルム「コウジ」編

 さて今日は何を書こうか。

 少々(?)ブログの更新をサボっていたので、また古い話題で恐縮です。
9月に撮影した学生達の卒業制作のショートフィルムの話です。

 今までに参加したことのない新しい学校の撮影だったんでどうなることかと心配でしたが、やはり手際が悪く普通なら2日で終わる様な仕事を4日かかってやってきました。
その分ギャラ貰ったからいいけど。

 内容はラブ・コメディー風の面白そうな脚本。

 日本人が住むアパートの向かいの部屋にかわいい金髪のおねいさんが引っ越してきて一目ぼれ、という内容で最近多いです。
日本人である必要がない作品。
でも日本人のステレオタイプ像を打破するというのも私の一つの目標なので内心嬉しい。

 監督の学生は日本人をテーマに選ぶだけあって、多少は日本文化に精通しているようです。
と言うのも私が演じる日本人「コウジ」が自分の部屋からカーテン越しに隣のおねいさんをちょっと覗き見してみたり。
ストーカー行為が蔓延してるとか、最近のメキシコ人は我々日本を離れた日本人より最新日本事情に詳しいんですよ。

 日本文化といっても最近はサブ・カルチャーに関心を寄せていて、マンガ・アニメはもちろんのこと、フィギュア、コスプレ、ビジュアル系バンドのイベントなども各地で盛んに行われています。
「日本に行ったらどこを旅行したい?」なんて質問には一昔前なら「ヒロシマ・ナガサキ」といった歴史的な場所か、「トーキョー・オーサカ」といった有名な大都市が答えの定番だったのに、日本語を勉強している学生はここ数年オタクがクラスの大半で「アキハバラに行きたい」というのが答えの定番に変わりつつあります。

 女の子の学生にはジャニーズ・オタクも多いし。

 日本に行く理由が「嵐のコンサートに行く」。
これを聞いただけでもびっくりでしょ。
言っときますけど、メキシコ人ですよ。
しかもこの学生達、実際に日本に行ってからチケットをダフ屋から7万円で買ったとか。
もう開いた口が塞がりません。

 ところが彼らに日本語を教える日本人・日本語教師達はこういった若者文化に全く関心がないので大変です。
「先生、波動昇龍拳ってスペイン語でどういう意味ですか?」って聞かれてもねぇ~・・・

 しるかそんなもんっっ!!!

 って、怒り心頭の日本語教師も数知れず。

 私が心配しているのはそういった日本のアンダーグラウンド・サブカルチャーに影響を受けて育つ監督がこれから増えていくんだろうな~・・・ ということ。

 ハリウッドでも「ドラゴン・ボール」の実写版とかやってるし・・・

 クエンティン・タランティーノみたいに良い具合に消化してB級っぽさ演出してくれればいいけど。
近い将来を心配しつつ今日はこの辺で。

 さて次の撮影はどうなることやら。

 9月11、12日の撮影、午前10時集合、午後10時終了。

    13、14日の撮影、午後4時集合、午前1時終了。

 ご苦労さん、自分。

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コメント

日本語を習う若い子はサブカルから入って、教師の方はそれを知らないというのはどこでもある話のようですね。
ボゴタで、夫の同僚の甥っ子が日本語ペラペラなんですが、「マンガの話が通じる人は初めてだ」と言われました。オタクなんです、私。最近の漫画やアニメはよく知らないけど。
その彼は日本に留学中です。
しかし何年か前は、メインストリームの基盤がある人がサブカルを作っていたものですが、最近はサブカル基盤でサブカルを作るので、内容がどんどん薄くなってきてるんですよね。それは私も気になるところです。

投稿: narumi | 2009年11月26日 (木) 14時11分

narumiさん、オタクだったんですね。
今度是非オタク談義でもしましょう。
私も色んな分野でオタクだと思います。

「メインストリームの基盤がある人がサブカルを作っていたものですが・・・」

なるほど。
全くその通りだと思います。
メインあってのサブ、表があってこその裏文化、裏文化の中から更なる裏を生み出してそれが表になりつつある昨今の傾向、やっぱり不気味です。

投稿: TakaBrown | 2009年11月27日 (金) 00時58分

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