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2009年11月

2009年11月 1日 (日)

撮影日記その11: 映画「Asesinato en una lavanderia china」編 後編

 さて今日は何を書こうか。

 月日の経つのは早いもので前回の更新から2か月以上もたってしまいました。

 ごく少数のこのブログの読者の皆さんにも「もうブログ止めたの?」だの、別に金もらって記事書いているわけでもないのに「詐欺、金返せ」だのと言われ続けやっと重い腰を上げた次第です。

 だめですね、こういう執筆作業って一度怠けると面倒臭くなってしまいます。

 やり始めたばっかりで勝手が分からなかったんですが、知人達のブログを拝見してたら一つの記事に対して数行という人がほとんどで、私のように長文を事細かにダラダラと書き綴るのは読んでいる方も疲れるということに気が付きました。
書かない時は何も書かない、しかし書き始めると止まらない性分。
でも短文で簡潔に述べるのが長く続ける秘訣のようです。

 さて2か月前の前回は”映画「Asesinato en una lavanderia china」編 前編”と銘打ったので一応”後編”から今回は続けます。

 前日が雨降りのシーンだったのに対し、翌日8月11日の撮影は実際に火を使って家を燃やされるシーン。
気温が低い場所でのロケだったので水攻めよりはまだマシ。
しかし消火器と放水車で周りを取り囲んで、厳戒態勢での大変なシーンでした。

 そんなこんなで色々と学ぶことの多かったこの映画の撮影が終わり、翌週にはテレビシリーズ「Los Simuladores」の最終話の収録も終了し、ひと段落着いたところで夏休みを取ってうちの相方とユカタン半島、カリブ方面へ骨休みの旅に行ってきました。

 ゆっくり体を休めて「また9月からの仕事に備えるぞっ!」ってな感じで意気込んでメキシコ・シティーに帰って来たまでは良かったんですが、9月からめっきり仕事が減りました。

 今年は百年に一度の経済危機だと言われ、メキシコも例外ではなく年明けからメディア関係の仕事が少なくなるのは分かってました。
挙句の果てはメキシコ発の豚インフルエンザでメキシコは世界の悪者に祭り上げられてしまったから、さ~大変。

 ところがどっこいTaka Brown、周りの仕事仲間達が年頭から根を上げ始めたのを横目に8月までは少ないチャンスをものにして、いい仕事を数珠つなぎにこなしてきました。
オーディションに選ばれなくて仕事にありつけないのはいいんです。
自分の責任ですから。
し・か・し、そのオーディションも無くなったらもうお手上げです。

 それでも11月にリハーサル、クランク・インが決定していた映画の予定があったので、日系企業のスポンサー集めに奔走したり、気軽に構えていたのに・・・

 その映画の撮影も来年の夏に延期になったと先日連絡が入りました。

 あらあら、や~ね~これは困りましたよ、きんどーさん。(←分かる人だけ懐かしんで下さい。)

 これから先はメキシコ経済が破綻するのが先か、Taka Brownが失業するのが先か・・・ブログのネタもなくなるぞ!どうする?

 人生楽ありゃ苦もあるさ。そのうち何とかなるだろう。

 って、黄門様も植木等師匠もおっしゃっていました。

 ま~今年いっぱいの辛抱だね。
果報は寝て待つとしよう。
うん、そうしよう。

 さて次の撮影はどうなることやら。

 8月11日の撮影午後5時集合、午前3時終了。

 ご苦労さん、自分。

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2009年11月21日 (土)

撮影日記その12: ショートフィルム「コウジ」編

 さて今日は何を書こうか。

 少々(?)ブログの更新をサボっていたので、また古い話題で恐縮です。
9月に撮影した学生達の卒業制作のショートフィルムの話です。

 今までに参加したことのない新しい学校の撮影だったんでどうなることかと心配でしたが、やはり手際が悪く普通なら2日で終わる様な仕事を4日かかってやってきました。
その分ギャラ貰ったからいいけど。

 内容はラブ・コメディー風の面白そうな脚本。

 日本人が住むアパートの向かいの部屋にかわいい金髪のおねいさんが引っ越してきて一目ぼれ、という内容で最近多いです。
日本人である必要がない作品。
でも日本人のステレオタイプ像を打破するというのも私の一つの目標なので内心嬉しい。

 監督の学生は日本人をテーマに選ぶだけあって、多少は日本文化に精通しているようです。
と言うのも私が演じる日本人「コウジ」が自分の部屋からカーテン越しに隣のおねいさんをちょっと覗き見してみたり。
ストーカー行為が蔓延してるとか、最近のメキシコ人は我々日本を離れた日本人より最新日本事情に詳しいんですよ。

 日本文化といっても最近はサブ・カルチャーに関心を寄せていて、マンガ・アニメはもちろんのこと、フィギュア、コスプレ、ビジュアル系バンドのイベントなども各地で盛んに行われています。
「日本に行ったらどこを旅行したい?」なんて質問には一昔前なら「ヒロシマ・ナガサキ」といった歴史的な場所か、「トーキョー・オーサカ」といった有名な大都市が答えの定番だったのに、日本語を勉強している学生はここ数年オタクがクラスの大半で「アキハバラに行きたい」というのが答えの定番に変わりつつあります。

 女の子の学生にはジャニーズ・オタクも多いし。

 日本に行く理由が「嵐のコンサートに行く」。
これを聞いただけでもびっくりでしょ。
言っときますけど、メキシコ人ですよ。
しかもこの学生達、実際に日本に行ってからチケットをダフ屋から7万円で買ったとか。
もう開いた口が塞がりません。

 ところが彼らに日本語を教える日本人・日本語教師達はこういった若者文化に全く関心がないので大変です。
「先生、波動昇龍拳ってスペイン語でどういう意味ですか?」って聞かれてもねぇ~・・・

 しるかそんなもんっっ!!!

 って、怒り心頭の日本語教師も数知れず。

 私が心配しているのはそういった日本のアンダーグラウンド・サブカルチャーに影響を受けて育つ監督がこれから増えていくんだろうな~・・・ ということ。

 ハリウッドでも「ドラゴン・ボール」の実写版とかやってるし・・・

 クエンティン・タランティーノみたいに良い具合に消化してB級っぽさ演出してくれればいいけど。
近い将来を心配しつつ今日はこの辺で。

 さて次の撮影はどうなることやら。

 9月11、12日の撮影、午前10時集合、午後10時終了。

    13、14日の撮影、午後4時集合、午前1時終了。

 ご苦労さん、自分。

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2009年11月26日 (木)

撮影日記その13: ショートフィルム「マツヒロ」編 

 さて今日は何を書こうか。

 10月10、12、13日は「マツヒロ」というタイトルの学生の卒業制作に参加してきました。この作品なんと私も初の忍者映画です。

 70年代のカンフーブームを築き上げたブルース・リーが不慮の死を遂げた後、80年代に入ってからは日本発の忍者映画が一大ブームを巻き起こし、日本では千葉真一、真田広之、海外では藤岡弘やショー・コスギといったアクションスター達が日本の威信を背負って活躍していたものです。
ブームが去った後もアメリカでは忍者はとらわれ方はどうあれ、知名度を獲得していきました。
メキシコの今の若い世代の監督達はその後の第二次忍者ブームともいえる迷作「ニンジャタートル」(忍者がなぜか亀のアニメ)などを見て育った世代です。

 忍者に対し突拍子もない理解の仕方をされているのを承知の上で話に乗ってみました。脚本をまず一読した後の正直な感想は「思ったよりもやるじゃん」といったところ。
最近日本でも流行の忍術=魔術といったSF的な解釈が一切排除してあるところは気に入った。
私が演じる忍者マツヒロが一人前の忍者になるために師匠が与える最後の修行が自身の家族を殺し、心臓を持って来いという指令。数ある忍者ストーリーの中でもそんな話は聞いたことないけど、そこはメキシコ人監督のご愛嬌。

 準備段階でまず苦労したのが忍者衣装。
日本人女性で衣類、小物から食べ物までハンドメイドで製作、販売をしている人がいるのでその方に特別注文です。
その人だって忍者の衣装なんて作ったことがないので四苦八苦したものの素晴らしい出来上がり。
ですがその衣装を着るのに今度は私が一苦労。結構難しいんですよ忍者装束を着こなすのも。

 その後は私以外の出演者集め。
私の師匠役には本職が医者で空手の先生もやっている平安奈先生(沖縄出身)。
私の母親役には日本語教師のサエさん。
私の妹役には衣装を作っていただいた恵三さん(けいぞうと書いてめぐみと読みます)の娘Titi(5才)。
みなさん以前からの知り合いですが、もちろん映画なんて出たことのない素人さんです。そこを何とか頼み込んで出演依頼を快諾していただき、楽しんで演じていただきました。特にTitiちゃんには一応何をするか話しておこうと思って撮影が始まる前にストーリーの説明をしたときに「殺される役」なんてうかつに言ってしまったもんだからさぁー大変。

 子どものくせにもう死の意味を理解しているらしく「そんなのいや~!!」って泣き始めて一時はどうなることかと思いましたが、撮影が実際始まってからはノリノリの大はしゃぎで、一番楽しそうに演じていました。
出番が終わった後で「またやる?」って聞いたら即答で元気よく「うん!!」って言ってました。
お母さんは苦笑いで、「本気かこの子」ってな顔で嬉しい様な困り顔。ちゃんと育てれば女優の才能あるかもよ、けいぞうさん。

 メキシコ人監督が撮ったニンジャ映画なんてメジャー映画でも見たことありません。
その未知の世界に敢えて挑戦したルイス監督若干22歳。
今から完成が待ちどうしいです。
最近、他の日本人が誰もやらないことをやるのも私の使命だと思えてきた。
やれるもんならやってみろ、私がやらなきゃ誰がやるって感じの趣味にもなっています。やってる本人がよろこんで、楽しんでやってるんだからいいんですよ。
ほっといてください。
私は幸せです。

  1309992635_175s  

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 さて次の撮影はどうなることやら。

 10月10日の撮影、午前8時集合、午後3時終了。

     12日の撮影、午前8時集合、午後8時終了。

     13日の撮影、午前8時集合、午後10時終了。

 ご苦労さん、自分。

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