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2009年7月31日 (金)

撮影日記その7: 映画「Te presento a Laura」編

 さて今日は何を書こうか。

 7月の20、21、22日は「Te presento a Laura」(=あなたにラウラさんを紹介します)というメキシコ映画に参加してきました。

 主演は新進気鋭のメキシコ人若手俳優Martha HigaredaとKuno Becker。
メキシコではそこそこ名の売れた二人です。
特にマルタは今回この映画の脚本も手掛けているのでこれからメキシコ国外でも名前を聞くことはあるんじゃないかな?

 今回の私の役どころは・・・

 昼間っからイヤラシイおねいさんたちを自宅に呼んでコスプレさせてプライベート・タイムを満喫する日本人。
ミニスカ・ミリタリールックと秋葉原のカフェから抜け出して来たようなメイド・スタイルの二人を両脇に抱えウハウハ、イチャイチャ、仕事とはいえ人が見たらかなりうれし・・・
いや、恥ずかしいシチュエーションです。

 言っときますがこれポルノではありません。ちゃんとした青春映画です。

 彼女達とお遊びしてる最中突然部屋の入り口のドアが叩かれ、もう一人のおねいさんが来たと思い込んでるドスケベ日本人(私)は、そそくさと入り口へ向いドアを開ける。
そこに階段を上って息を切らして立っているのが主演のラウラ(Martha)。
屋上に彼氏(Kuno)がいて、飛び降り自殺をしようとしていることをスペイン語で日本人に告げるが、日本人にはスペイン語がよく理解できず、Techo(テチョ=屋上)とPecho(ペチョ=胸)を勘違いしておっぱいモミモミ・・・
となるところで「そーじゃなくて、ハラキリ!!」と、彼女の一言。

 「ハラキリ」という日本語モドキの一言で事情を理解し「自殺?そりゃ、大変だっ!!」
てな感じで、ストーリーは続くんですが・・・

 いやー、未だにあるんですねー。「ハラキリ」=「自殺」という西洋諸国の完璧な誤解。

 相当これには私も悩みましたよ。
こういう誤解をわざわざ私が訂正すべきなのか否か。

 もしこの映画が国内でも海外でもヒットして、「ハラキリ=自殺」が再び世に広まったら「私のせい?」とか思ったり。

 でも脚本を書いたマルタのギャグなのか、本気でそう思ってるのかもはっきりしないし、完全に出来上がっている台本を訂正させるのは簡単だけど、じゃあ普通に海外で知られている日本語で「飛び降り自殺」を示す他の日本語があるか、と言われればそれも困るし。
結局、ギャグとして訂正せずに「ハラキリ」の一言で自殺の状況を理解する日本人を演じたんですけど、皆さんどう思います?

 私、TakaBrownは日本人代表としてその過ちを訂正すべきだったんでしょうか?

 もし訂正できるとしたら他にどんな言葉を使えばよかったんでしょうか?

 そもそも、「ハラキリ」にしても、「フジヤマ」にしても、日本人が普段使わない、日本かぶれのアメリカ人が音読みと訓読み間違えたような言葉が何故海外で流通するようになったのか、誰かその経緯を説明してくれ。

 そして、日本人に対するイメージに最近「エロ」のイメージが加わったのも嬉しいやら悲しいやら。
しかも果てしなくド変態に近いエロ。
子供向けのアニメに必ず一人、エロキャラクターがいたりするのも日本の定番で、日本産ポルノ・アニメが海外でも定着しつつある昨今、「HENTAI」、「OTAKU」という日本語が市民権を得ている状況は日本側にも責任があるので、これに対しては反論の余地もありません。

 「クレヨンしんちゃん」のしんちゃんがケツ出したり、あの「ドラえもん」の中でさえ、しずかちゃんのお風呂シーンが度々登場するのは日本では見慣れた光景だけど海外ではやっぱり異常。
「ドラゴンボール」の梧空の嫁さん”チチ”、Chichiはスペイン語でもそのまんま”乳、おっぱい”を意味するので、ミルクに変えられてたし、亀仙人はいつも女のパンツ見てよだれ垂らしてるし。「らんま1/2」で男のらんまが裸で水をかぶって女に変身するシーンはメキシコではカットされてました。

 日本発の映像がこんな状況ですから、これからもTakaBrownが演じる日本人役に「エロ」の要素が求められることはどんどん増えていくと思います。
そういう需要に対しても従順に「はい、そうです。それが日本人です。」と従っていてもいいもんでしょうか。

 日本は昔から性に対して決してオープンではないお国柄なのに、サブ・カルチャーの付加価値の世界ではかなりエロく変態な国だとバレてしまった日本。
こういうイメージ先行の先入観にうまく対処していくのも海外で生活する日本人の使命だと自負していますが、役者としてはどう対応していけば良いのか・・・

 思いっきりエロ全開で挑んで、イジリー岡田を目指すのか、従来の日本人像に習い、恥じらいを持ち不器用な高倉健を目指すのか・・・ 悩むところです。

 

 さて次の撮影はどうなることやら。

 20日の撮影午前11時集合、午後7時終了。

 21日の撮影午前7時半集合、午後8時終了。

 22日の撮影午前8時半集合、午後6時終了。

 ご苦労さん、自分。

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コメント

お久しぶりです。覚えていらっしゃいますか?池田です。たびたびToyoさんの記事から俳優Takabrownを見つけました。すごいですね。いろんな役柄をこなし、活躍されているようですね。実際にメキシコで映画、ドラマやCMを見たいなあ。メキシコを代表する日本人役者としてこれからもがんばってくださいね。日本から応援しています。

投稿: Saori | 2009年8月 1日 (土) 01時06分

おーーー、覚えてるよもちろん。
さおりさんの置いていった覆面レスラーの人形まだウチに飾ってあるし、よく見たら足の裏にちゃんと「池田沙織」って書いてあるし。
日本に帰ってもメキシコ情報チェックしてるのも嬉しいね。
またメキシコ来たらいくらでも出演作お見せしますよ。

投稿: TakaBrown | 2009年8月 1日 (土) 02時46分

お返事ありがとうございます。
私は覆面レスラーの人形のことなんてすっかり忘れてしまっていました。そう、あげたんですね。しかも、まだ持っていてくださるなんて。ありがたい。そのうち、またメキシコに行きたいな。

投稿: Saori | 2009年8月 3日 (月) 02時05分

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